稲妻、雷鳴が絶え間なく鳴り響いていて、今朝は、外は霰で白くなり外を歩く人はいないように感じました。
世の中は、株価低迷、円高、企業業績悪化と不況に入っています。
医療界では、医師不足とくに小児科医、産婦人科医不足が問題になっていますが、麻生総理がおもしろい話題を提供してくださいました。
麻生総理は、本日の全国知事会で、地方の医師不足に関して、「社会常識にかなり欠けている医者が多い、価値観がかなり違う」と産婦人科などでの過重労働を敬遠してなり手がいない現状に関して発言された。
なぜ産婦人科、小児科が敬遠されているか分かっていないようです。
医者は誰でも、人を助けたい気持ちは大いに持っています。
皆さんも考えてみてください、人を助けるために一生懸命努力しても無理なことはあります。
人はみんな同じではありません、人により構造、体力も違えば、免疫力も同じではありません。
風邪を引きやすい人、引きにくい人がいるのと同じです。
分娩時に母体がなくなることもあるし、未熟児として生まれ、障害が残ったり、亡くなったりする事もあります。
近年、そのような場合に訴えられることがよくあるようです。
私も自分の家族がそのような状態になれば非常に悲しく怒りに近い感情が起きるでしょう。
残された家族の気持ちは分かります。
医者の立場では、誰も死なせたくはないですし、障害を残したくはありません。
うまくいって当たり前と思われている状況で、努力してもそのような悪い状況になってしまった。
日々、過重な勤務をこなし、一生懸命努力しても悪い状況になってしまって、その上に訴えられることは耐えれないことなのです。
人を助けようとして時間を厭わず努力して訴えられるのです、警察が入ってきて逮捕されるのです。
「なぜ、なんで」と自問自答しているうちに訴えられ、警察に逮捕されているときのたときの精神状態は考えるに耐えれません。
我々は、その姿を自分自身にダブらせて考えてしまいます。
麻生首相は、医師不足は過重労働が嫌だから医者が産婦人科小児科にならない、それは医者が悪いといわれたようです。
私に言わせれば、麻生総理がしっかり理解して現状を改善するように手を打ってほしいものです。
人を助けようと努力しても報われない状態に陥った医師を助けてほしいと思います。